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【AWSデイリーアップデート 9件】EC2 C8in/C8ib・X8aedz登場、Deadline Cloud への AI アシスタント搭載など

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kiitosu
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kiitosu
aws community builder. 画像処理やデバイスドライバ、データ基盤構築からWebバックエンドまで、多様な領域に携わってきました。地図解析や地図アプリケーションの仕組みにも経験があり、幅広い技術を活かした開発に取り組んでいます。休日は草野球とランニングを楽しんでいます。
目次

本日の主なトピック
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  • 第6世代 Intel Xeon 搭載の Amazon EC2 C8in/C8ib インスタンスが一般提供開始。前世代比で最大 43% の性能向上。
  • AWS Deadline Cloud に AI 搭載のトラブルシューティングアシスタントが登場。レンダリングエラーの解析を AI が自動化。
  • SageMaker JumpStart が基盤モデルの用途別「最適化デプロイ」を提供。コストやレイテンシーに合わせた最適設定を自動適用。
  • 5GHz プロセッサ搭載の Amazon EC2 X8aedz インスタンスが利用可能に。EDA(電子設計自動化)ワークロードに最適。
  • Amazon CloudWatch RUM が欧州のソブリンクラウド (EUSC) に対応。厳格なデータ主権要件下でのユーザー監視が可能に。



Amazon CloudWatch RUM が AWS European Sovereign Cloud で利用可能に
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投稿日: 2026年04月16日

何ができるようになったのか
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Amazon CloudWatch RUM(リアルユーザーモニタリング)が、AWS European Sovereign Cloud(EUSC)で利用可能になりました。これにより、欧州の厳格なデータレジデンシーおよびデータ主権の要件に従って運用している顧客は、データがソブリン境界を越えることなく、ウェブアプリケーションのパフォーマンスを監視できるようになります。

何が嬉しいのか
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欧州の企業、公共部門、および規制対象業界の組織は、データの保存場所と処理場所を完全に制御しながら、ユーザー体験を可視化できます。ページロード時間、JavaScriptエラー、HTTPエラーなどのリアルタイムメトリクスを収集・分析することで、パフォーマンスのボトルネックを迅速に特定し、解決することが可能です。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: 欧州の組織が CloudWatch RUM を使用する場合、特定のデータ主権要件を満たすために、利用可能なリージョンやデータの取り扱いに制限がある場合がありました。
  • これから: ドイツの eusc-de-east-1 リージョンで CloudWatch RUM がネイティブにサポートされ、法規制への準拠を維持したまま、市民向けポータルやモバイルアプリの監視が可能になります。

具体的なユースケース
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  • 欧州の公共機関: 市民向けデジタルサービスのパフォーマンスを、国内の規制を遵守しながらリアルタイムでモニタリング。
  • 金融・医療業界: 患者や顧客のセッションデータを国内で処理しつつ、アプリケーションの安定性と応答性を向上。
AWS European Sovereign Cloud (EUSC) は、2023年10月に発表され、2024年から運用が開始された、欧州限定の独立したクラウドです。欧州連合(EU)の公共部門や規制の厳しい業界向けに設計されており、インフラストラクチャは既存のAWSリージョンから論理的・物理的に分離されています。

Amazon EC2 C8in および C8ib インスタンスの一般提供開始
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投稿日: 2026年04月16日

何ができるようになったのか
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第6世代のカスタム Intel Xeon スケーラブルプロセッサ(Emerald Rapids)を搭載した Amazon EC2 C8in および C8ib インスタンスが一般提供開始されました。これらは最新の第6世代 AWS Nitro カードを採用しており、前世代の C6in インスタンスと比較して最大 43% 高いパフォーマンスを実現します。

何が嬉しいのか
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ネットワーク集約型のワークロードや、高い EBS 帯域幅を必要とするアプリケーションにおいて、圧倒的なスループットを提供します。

  • C8in: 最大 600 Gbps のネットワーク帯域幅を提供。分散コンピューティングや大規模なデータ分析に最適。
  • C8ib: 最大 300 Gbps の EBS 帯域幅を提供。高性能な商用データベースやファイルシステムに最適。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: 前世代の C6in インスタンスは最大 200 Gbps のネットワーク帯域幅であり、さらなる大規模スケーリングには制約がありました。
  • これから: ネットワーク帯域幅が 3 倍(600 Gbps)に向上し、vCPU 数も最大 384 までスケールアップ可能になったため、より計算リソースと通信負荷の大きいタスクを効率的に処理できます。

具体的なユースケース
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  • 大規模データ分析: 高速なネットワーク通信を活かした分散処理の高速化。
  • ハイパフォーマンス・データベース: 300 Gbps の EBS 帯域を活かした I/O 集約型データベースの高速化。
Emerald Rapids は、Intel の第5世代 Xeon スケーラブルプロセッサ(AWS上では第6世代としてカスタム展開)のコードネームです。前世代の Sapphire Rapids(C7i等で使用)と比較して、キャッシュ容量の増大や電力効率の向上が図られています。

Amazon FSx for Lustre Persistent-2 ファイルシステムが新たに4つのリージョンで利用可能に
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投稿日: 2026年04月16日

何ができるようになったのか
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Amazon FSx for Lustre の最新世代である「Persistent-2」ファイルシステムが、アジアパシフィック(ハイデラバード、ジャカルタ)、欧州(チューリッヒ)、南米(サンパウロ)の 4 つのリージョンで新たに利用可能になりました。

何が嬉しいのか
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Persistent-2 は AWS Graviton プロセッサをベースに構築されており、前世代と比較してテラバイトあたりのスループットが向上(最大 1 GB/s per TB)し、同時にスループットあたりのコストも削減されています。これにより、HPC や機械学習などの大規模なワークロードをより安価かつ高速に実行できます。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: これらのリージョンでは、前世代の FSx for Lustre 世代を使用するか、Persistent-2 の提供を待つ必要がありました。
  • これから: 最新の Graviton ベースのインフラを利用することで、コスト効率を最大化しながら、メディア編集や金融シミュレーションなどの重い I/O 処理を行うことができます。

具体的なユースケース
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  • 機械学習のトレーニング: 新規リージョンでの GPU インスタンスと組み合わせた、高速なデータ読み込み。
  • 金融シミュレーション: 低コストかつ高スループットなストレージを活用した、大規模なリスク分析。
Persistent-2 ストレージオプションは、長期的な保存と高スループットの両立を目的とした第2世代の永続ストレージです。Graviton プロセッサの採用により、パフォーマンス向上とコスト削減を同時に実現しているのが最大の特徴です。

Amazon Managed Grafana が Grafana 12.4 ワークスペースの作成をサポート
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投稿日: 2026年04月17日

何ができるようになったのか
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Amazon Managed Grafana で、最新の Grafana バージョン 12.4 を使用した新しいワークスペースの作成が可能になりました。これにより、オープンソース版 Grafana のバージョン 11.0 から 12.4 までに追加された多くの新機能が利用できるようになります。

何が嬉しいのか
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最新の可視化機能や分析ツールを活用して、より高度なモニタリングが可能になります。

  • Drilldown apps: Prometheus メトリクスや Loki ログなどを直感的に探索可能。
  • Scenesベースのダッシュボード: レンダリングエンジンの一新により、ダッシュボードの表示パフォーマンスが向上。
  • CloudWatch プラグインの強化: SQL クエリのサポートやクロスアカウントの Metrics Insights、ログの異常検知機能が統合されました。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: マネージドサービスとして提供されるバージョンにはタイムラグがあり、最新の OS 版 Grafana で導入された便利な探索ツール(Drilldown 等)の一部が利用できませんでした。
  • これから: 12.4 への対応により、表形式の可視化における CSS セルスタイリングや、トレンドライン変換、ナビゲーションブックマークなど、最新の UI/UX を享受できます。

具体的なユースケース
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  • トラブルシューティングの迅速化: Drilldown apps を使用して、メトリクスから関連するログやトレースへシームレスに遷移し、原因を特定。
  • 大規模環境の監視: クロスアカウントの Metrics Insights を活用し、複数の AWS アカウントにまたがるリソースを一元的に可視化。
Grafana Scenes は、ダッシュボードを構築するための新しいフロントエンドライブラリです。従来の Angular ベースの設計から React ベースのより柔軟で高速なアーキテクチャへの移行を象徴する機能で、複雑なダッシュボードでもスムーズな操作感を提供します。

Amazon WorkSpaces が新たに2つのリージョンで利用可能に
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投稿日: 2026年04月16日

何ができるようになったのか
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フルマネージド型の仮想デスクトップサービスである Amazon WorkSpaces Personal および Amazon WorkSpaces Core が、米国東部(オハイオ)とアジアパシフィック(マレーシア)の 2 つのリージョンで新たに利用可能になりました。

何が嬉しいのか
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ユーザーに近い場所で仮想デスクトップをプロビジョニングできるようになり、低レイテンシーで応答性の高いデスクトップ体験を提供できます。また、特定の国・地域内でのデータ保持(データレジデンシー)が求められる法規制への対応も容易になります。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: マレーシアなどの近隣にリージョンがない地域では、他国のリージョンを利用する必要があり、ネットワークの遅延がユーザーの作業効率に影響することがありました。
  • これから: 地元リージョンでの展開が可能になり、一貫した低レイテンシーなアクセス環境を構築できます。特にオハイオリージョンの追加は、米国東部でのディザスタリカバリ(DR)構成の選択肢を広げます。

具体的なユースケース
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  • リモートワーク支援: マレーシア国内の従業員に対し、低遅延で快適な仮想デスクトップ環境を提供。
  • BCP/DR対策: 米国東部(バージニア北部)の WorkSpaces 環境のバックアップとして、オハイオリージョンを活用。
Amazon WorkSpaces Core は、サードパーティの VDI 管理ソリューション(VMware Horizon や Citrix DaaS など)から AWS 上の WorkSpaces インフラを API 経由で操作するためのサービスです。既存の VDI 管理ツールを使い続けたい企業に適しています。

AWS Deadline Cloud に AI 搭載のトラブルシューティングアシスタントが登場
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投稿日: 2026年04月17日

何ができるようになったのか
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2D/3D グラフィックスのレンダリング管理サービスである AWS Deadline Cloud に、AI を活用したトラブルシューティングアシスタントが導入されました。このアシスタントは、失敗したレンダリングジョブのログやメトリクスを自動的に解析し、原因の特定と解決策の提案を行います。

何が嬉しいのか
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レンダリングの失敗(アセットの欠落、ソフトウェアエラー、リソース不足など)は、制作パイプラインを停滞させ、計算リソースを浪費させます。これまでは技術スタッフが膨大なログを手動で解析していましたが、AI アシスタントがこれを代行することで、専門知識が少ない小規模スタジオでも迅速に復旧できるようになります。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: レンダリングエラーの調査は、Maya や Houdini といった各種 DCC ツールや Deadline 固有の挙動に精通したエンジニアによる手作業が必要でした。
  • これから: Amazon Bedrock を利用した AI が、Deadline Cloud や主要な DCC ツール(Maya, Blender, Nuke 等)の知識ベースを元に、ベストプラクティスに基づいた推奨事項を提示します。

具体的なユースケース
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  • 小規模プロダクション: 専任のパイプラインエンジニアがいなくても、レンダリングエラーを自己解決して納期を遵守。
  • 大規模スタジオ: 定型的なエラーの初期診断を AI に任せることで、エンジニアがよりクリエイティブな課題に集中。
AWS Deadline Cloud は、2024年4月に発表された比較的新しいサービスです。従来の自己管理型 Deadline とは異なり、AWS がインフラをフルマネージドで提供するため、セットアップが容易でスケーラビリティに優れているのが特徴です。

Amazon EC2 ハイメモリ U7i インスタンスがシンガポールリージョンで利用可能に
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投稿日: 2026年04月17日

何ができるようになったのか
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8TiB および 12TiB の DDR5 メモリを搭載した Amazon EC2 ハイメモリ U7i インスタンスが、AWS アジアパシフィック(シンガポール)リージョンで利用可能になりました。U7i インスタンスは AWS の第7世代インスタンス群に含まれ、カスタムの第4世代 Intel Xeon スケーラブルプロセッサ(Sapphire Rapids)を搭載しています。

何が嬉しいのか
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SAP HANA、Oracle、SQL Server などのミッションクリティカルなインメモリデータベースを運用する顧客は、データの増大に合わせてトランザクション処理のスループットをスケールさせることができます。DDR5 メモリの採用により、前世代よりも高速なデータアクセスが可能になり、100 Gbps の EBS 帯域幅によりデータのロードやバックアップも迅速に行えます。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: シンガポールリージョンで大規模なインメモリデータベースを動かす際、メモリ容量や帯域幅の制約から、スケールアップに限界がある場合がありました。
  • これから: 最大 896 vCPU と 12TiB メモリを備えた U7i インスタンスを選択できるようになり、ENA Express による低遅延ネットワーク通信も活用した、より大規模で高パフォーマンスな環境を構築できます。

具体的なユースケース
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  • 大規模 SAP HANA 運用: アジア拠点における基幹システムのパフォーマンス向上と拡張。
  • リアルタイム分析: 膨大なデータをメモリ上に保持し、超高速なクエリレスポンスを実現。
U7i インスタンス は、従来の High Memory インスタンス(U-1 等)と比較して、最新の Nitro カードと Sapphire Rapids プロセッサを組み合わせることで、I/O 性能と計算能力の両面で大幅な進化を遂げています。特に 12TiB モデルは、単一インスタンスとしてクラウド最大級のメモリ容量を誇ります。

Amazon EC2 X8aedz インスタンスがストックホルムリージョンで利用可能に
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投稿日: 2026年04月16日

何ができるようになったのか
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第5世代 AMD EPYC プロセッサ(コードネーム: Turin)を搭載した Amazon EC2 X8aedz インスタンスが、欧州(ストックホルム)リージョンで利用可能になりました。このインスタンスはクラウド最大級の CPU 周波数である 5GHz を実現しています。

何が嬉しいのか
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EDA(電子設計自動化)ワークロードや、高いシングルスレッド性能を必要とするリレーショナルデータベースに最適です。5GHz の高速プロセッサと最大 8TB のローカル NVMe SSD ストレージの組み合わせにより、物理レイアウト設計や検証、ロジック配置などのメモリ集約型のバックエンド処理を劇的に高速化できます。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: ストックホルムリージョンの EDA ユーザーは、周波性がより低い旧世代のインスタンスを使用しており、シミュレーション完了までに長い時間を要していました。
  • これから: 最新の第6世代 Nitro カードと Turin プロセッサにより、メモリ対 vCPU 比 32:1 という潤沢なリソースを活用して、設計サイクルを短縮できます。

具体的なユースケース
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  • 半導体設計 (EDA): クロックツリー合成 (CTS) や配線解析などのシングルスレッド性能が重要な工程の高速化。
  • 高性能データベース: 高いシングルスレッド性能と大容量メモリを必要とする、特殊な計算処理を伴うデータベース運用。
Turin は AMD の Zen 5 アーキテクチャを採用した最新世代のサーバー向けプロセッサです。X8aedz では、この Turin の高い動作周波数を活かし、特に計算密度の高いタスクにおいて圧倒的な優位性を発揮します。

SageMaker JumpStart が基盤モデルの最適化デプロイを提供開始
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投稿日: 2026年04月17日

何ができるようになったのか
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Amazon SageMaker JumpStart において、基盤モデル(Foundation Models)を特定の用途や性能制約に合わせて最適化された設定でデプロイできる機能が追加されました。Llama 3.1/3.2, Mistral, Qwen, Gemma など 30 種類以上の人気モデルが対象です。

何が嬉しいのか
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これまではモデルのデプロイ時に、最適なインスタンスタイプや推論パラメータを試行錯誤して設定する必要がありました。新機能では「コスト最適」「スループット優先」「低レイテンシー優先」といったターゲットを選択するだけで、ユースケース(文章生成、要約、Q&A 等)に合わせた最適な構成が自動適用されます。

これまでとどう変わるのか
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  • これまで: 性能を引き出すための設定(テンソル並列数や量子化設定など)には専門的な知識が必要で、デプロイ後のレイテンシーも実際に動かしてみるまで正確には分かりませんでした。
  • これから: デプロイ前に P50 レイテンシー、最初のトークンまでの時間(TTFT)、スループットの予測値を確認でき、推測に頼らないデプロイが可能になります。

具体的なユースケース
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  • チャットボット開発: ユーザー体験を重視し「低レイテンシー優先」の設定で、レスポンスの速いチャット環境を構築.
  • バッチ処理(要約・翻訳): コストを抑えるために「コスト最適」の設定で、大量の文書を効率的に処理。
SageMaker JumpStart は、オープンソースやプロプライエタリな基盤モデルを数クリックで試用・デプロイできるカタログ機能です。今回の「最適化デプロイ」は、Amazon Bedrock のような手軽さと、SageMaker 特有のカスタマイズ性の橋渡しをする重要なアップデートと言えます。

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