AWSの基礎力をつけるためにAWS What’s Newを毎日目を通す事を始めました。 最初は日本語訳されたものを見ていたのですが、1週間ほど遅れて訳されるようなので、英語の情報を訳して整理することにしました。
本情報が役立つ人もいるかなと思い公開します。 個人的な理解なので、実際の情報は原典をあたってください。
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Amazon BedrockがOpenAIのResponses APIをサポート #
投稿日: 2025年12月04日
何ができるようになったのか #
Amazon Bedrockは、新たに追加されたOpenAI API互換のサービスエンドポイントで「Responses API」をサポートしました。このAPIにより、開発者は長時間実行される推論ワークロードに対して非同期推論を実現できます。また、エージェントワークフローのためのツール利用の統合を簡素化し、ステートフルな会話管理もサポートします。
何が嬉しいのか #
開発者は、リクエストごとに会話履歴全体を渡す必要がなくなります。Responses APIは、手動での履歴管理なしに自動的にコンテキストを再構築できるため、開発がより効率的になります。また、既存のOpenAI SDK互換のコードベースに、ベースURLの変更のみで統合できる手軽さも魅力です。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 会話のコンテキストを維持するために、開発者はリクエストのたびに手動で会話履歴全体を送信する必要がありました。
- これから: Responses APIが自動的にコンテキストを再構築するため、開発者は会話履歴の管理から解放され、よりシンプルな実装で非同期推論やステートフルな会話を実現できます。
具体的なユースケース #
- 長時間かかるデータ分析やレポート生成などの非同期推論タスク
- 複数のツールを連携させる複雑な自律型エージェントの開発
- ユーザーとの文脈を維持しながら対話を行うチャットボットアプリケーション
AWS Graviton5プロセッサを搭載した新しいAmazon EC2 M9gインスタンスの発表(プレビュー) #
投稿日: 2025年12月04日
何ができるようになったのか #
本日より、AWS Graviton5プロセッサを搭載した新しい汎用Amazon EC2 M9gインスタンスがプレビューで利用可能になりました。AWS Graviton5は、Amazon EC2のワークロードに最高の価格性能を提供するためにAWSがカスタム設計したGravitonプロセassaファミリーの最新版です。
何が嬉しいのか #
M9gインスタンスは、Graviton4ベースのM8gインスタンスと比較して、コンピューティング性能が最大25%向上し、ネットワークとAmazon EBSの帯域幅も広くなっています。具体的には、データベースで最大30%、Webアプリケーションで最大35%、機械学習ワークロードで最大35%高速化します。アプリケーションサーバー、マイクロサービス、ゲームサーバー、中規模データストア、キャッシングフリートなどのワークロードに最適です。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 汎用ワークロードにはGraviton4ベースのM8gインスタンスなどが利用されていました。
- これから: 最新のGraviton5を搭載したM9gインスタンスを利用することで、同等のコストでより高いコンピューティング性能、ネットワーク帯域、ストレージ帯域を得ることができ、様々なワークロードのパフォーマンスを向上させることができます。
具体的なユースケース #
- 高トラフィックなWebアプリケーションサーバー
- コンテナ化されたマイクロサービス
- 大規模なオンラインゲームのサーバー
- 中規模のリレーショナルデータベースやNoSQLデータベース
- インメモリキャッシュ(RedisやMemcachedなど)のフリート